取扱通貨紹介
世界で取引されている通貨には、それぞれ特徴があります。
値動きの安定している通貨、激しく動く通貨、スワップが高い通貨、低い通貨、それぞれの通貨の特徴を見てみましょう。
メジャー通貨
世界中の投資家が比較的多く取引している通貨をメジャー通貨といいます。
市場規模が大きく流動性が高いため、比較的売買も安定しています。
米ドル(USD)
世界の基軸通貨
世界取引量NO.1
アメリカの情報は豊富で判断材料が多く分かりやすい
アメリカ国内だけでなく、貿易や国際金融取引の決済に使用されている
関連通貨ペア:ドル円(850)・ユーロドル(857)・ポンドドル(864)・豪ドル米ドル(865)
ユーロ(EUR)
第2の基軸通貨
世界取引量NO.2
EU加盟国を中心に採用されている単一通貨
米ドルと逆相関の関係
ユーロ/ドルは世界で最も取引量の多い通貨ペア
関連通貨ペア:ユーロドル(857)・ユーロ円(851)
日本円(JPY)
世界取引量NO.3
超低金利政策ゆえ「キャリートレード」の代表通貨
近年では米ドルのリスク回避「安全資産」としての側面もある
貿易依存の経済なため、海外要因で変動しやすい
関連通貨ペア:ドル円(850)・ユーロ円(851)・ポンド円(852)・豪ドル円(853)・香港ドル円(854)・NZドル円(855)・スイスフラン円(856)・カナダドル円(858)・台湾ドル円(859)・元円(860)・南アランド円(861)・メキシコペソ円(862)・トルコリラ円(863)
ポンド(GBP)
世界取引量NO.4
かつての基軸通貨(第2次世界大戦直後まで)
価格変動が激しくハイリスク・ハイリターンでFX初心者は避けたい
関連通貨ペア:ポンド円(852)・ポンドドル(864)
スイスフラン(CHF)
永世中立国のため有事の際に買われる傾向がある
値動きが小さいため、為替差益(キャピタルゲイン)狙いの取引は少ない
関連通貨ペア:スイスフラン円(856)
カナダドル(CAD)
地理的に近い米ドルの動きに連動しやすい
第3次産業が主要産業で貿易が安定しており、値動きも安定している
天然ガスなどの資源が豊富で資源国通貨の側面もある
関連通貨ペア:カナダドル円(858)
オーストラリアドル(AUD)
資源国通貨の代表格
スワップポイントが高いのが大きな魅力
鉄鉱石や石炭など天然資源の輸出が主要産業
資源価格の変動や、最大の貿易相手国中国の経済にも左右される
関連通貨ペア:豪ドル円(853)・豪ドル米ドル(865)
マイナー通貨
FXの取引に慣れてきたらマイナー通貨にもチャレンジ!
マイナー通貨の中には、高金利で魅力なものも多いですが、流動性が低いので気をつけましょう。
高金利には、好景気を背景にインフレ傾向にある場合と、金利を高くしないと海外からの資金調達ができない場合の2種類があり、その見極めも大切です。
ニュージーランドドル(NZD)
豪ドルと連動して価格が変動することが多い
資源国通貨(酪農業が主要輸出産業)と農産物価格(ミルク)の影響を受けやすい
主要な輸出先である中国経済の影響を受けやすい
流動性が低いため値動きが激しいが、同時にスワップポイントが高いのが魅力
関連通貨ペア:NZドル円(855)
南アフリカ・ランド(ZAR)
資源国通貨(鉱物資源が豊富)
金やプラチナなど資源価格の影響を受けやすい
資源価格上昇→通貨高、資源価格下落→通貨安
高金利通貨の代表格だが、政情不安によってリスクが高い
関連通貨ペア:南アランド円(861)
トルコリラ(TRY)
高金利通貨の代表格
スワップポイントが高い
経済・政治情勢に十分な注意が必要
長期では通貨安傾向にある
関連通貨ペア:トルコリラ円(863)
メキシコペソ(MXN)
石油や銀の産出が多く資源価格に影響されやすい
経済的に結びつきが強いアメリカの影響が大きい
関連通貨ペア:メキシコペソ円(862)
アジア通貨
元円(CNH:中国人民元)
オフショア人民元
「管理変動相場制」を導入しており、日々の変動幅が一定に収まるように、当局がレートを調整している
経済発展に伴い存在感が増している
関連通貨ペア:元円(860)
香港ドル円(HKD)
中国に返還された後も特別行政区として香港ドルが利用されている
米ドルと連動して動く「ペッグ制」が採用されている
米ドルのリスク回避として買われやすい一方、中国人民元とも連動性がある
関連通貨ペア:香港ドル円(854)
台湾ドル円(TWD)
流動性が極めて乏しく、国内業者での取り扱いはない
関連通貨ペア:台湾ドル円(859)